茶道物知り資料

ひらがな言葉解説
かたぎりせきしゅう片桐石州 大和小泉藩主で秀吉の下で勇名を馳せた片桐且元の甥です
小堀遠州を継いで将軍家茶道師範となりました
利休から道安、宗仙へと伝わった茶の湯を学び武家流茶道を完成しました
石州流茶道の祖
かわいかんじろう河合寛次郎 河井寛次郎記念館
(かわいかんじろうきねんかん)
東山区五条坂鐘鋳町569  電話075-561-3585
(午前10時〜午後5時、入館午後4時30分まで)
展示:河井寛次郎(陶工)の住居、仕事場、窯、作品、収蔵品等の公開、展示。
メモ:一般 700円 学生(大・高) 500円 小人 300円
   月曜日、12.24〜 1.8頃、8.10〜8.20頃休館
交通:JR「京都」駅より市バス206 番 「東山馬町」下車徒歩2分
かいぐ皆具 水指・建水・蓋置き・杓立てが同じ文様で、しかも同じ窯で焼かれ、
一式セットにされているものを指します
風炉や釜を含めて皆具と言う場合もあります
かいし懐紙 懐中に入れておく和紙の束で、茶席で菓子をとる皿代わりにしたり、
道具や懐石碗の汚れを軽く拭きとるためなどに使われます
(男子用はサイズががやや大きめです)
かいせき懐石 温石(おんじゃく:温めた石)を懐にだいて腹をあたためると同じくらいに、
腹をあたためて一時空腹をしのぐ意から出た言葉です
禅宗のお坊さんが修行中の空腹を和らげるために暖めた石を懐中にしたため、
空腹をしのいだと言われています
茶の湯では、本来の目的はお茶が美味しくいただけるようにお腹を適度に満たすものです
茶の湯の懐石では、厳格な作法や順序が決められています
かおう花押 日本古来からあるサインです
花押には字を崩したものや図案化したものなど様々ですが 
武家花押、出家花押などの様式があります
かきつけ書付 道具の保証書や鑑定書の役割をします
(箱に直接書き込んであるものは箱書きといいます) 
下世話なお話ですが、道具の売買では書付(箱書き)が特に重要視されます
書付が有るか無しかでお値段もずいぶんと違ってきます
かげつのしき花月之式   「花月之式」とは、亭主一人と客四人の合計五人で行います
 花月札と小の折据(おりすえ)を用いて、月があたればお茶を飲み、花があたればお点前をします
 濃茶付花月  花月之式に濃茶がついたもの
 炭付花月   花月之式に初炭点前がついたもの
かしき菓子器 お菓子を盛りつける器です
主菓子用と干菓子用があります
菓子器の種類
縁高(ふちだか)
濃茶用の主菓子用で重箱型(塗り物)です
正式には五重に重なり、菓子は一重一個が原則です
縁高には水でぬらした黒文字が人数分添えられますので、黒文字一本で菓子を切って食べます
お客さまが大勢だと上の重から順番にお菓子の数を増やしますが、一番下の重だけは一個にします
正客は最下壇の重から取り、次客からは順番に下方の重から取ります
菓子鉢
主菓子器で陶磁器が一般的です
客の人数分を盛り付けて、水でぬらした黒文字の取箸がつきます
干菓子器
漆器。木地・金属などいろいろな種類の菓子器があります
数種類の干菓子を客の人数分より多少多めに盛り付け出します
客は手で取ります
かずちゃのしき員茶之式  「員茶之式」とは、客一同が札をひき、
当り札をひいた客から亭主のたてた薄茶を順次のむことになります
 客は大勢でもよく、客の末座に札もとが座り札の世話をします
かたなかけ刀掛け 茶室の躙り口に設けられた刀を掛ける為の棚です
にじり口を入るときは身一つが基本なので、
昔、武士などはにじり口を入る際に刀をはずし刀掛けに置いてから入りました 
かってつき勝手付 点前をするときの居前より斜め方向の壁側を指します
居前の位置を基に勝手付が決められるので
風炉と炉では勝手付の位置も違ってきます
(炉の場合は水指は勝手付の位置にあります)
かねわり曲尺割 千利休の門人南坊宗啓の秘伝書をもとに立花実山により書かれたとされる
「南方録」の項において
書院台子から草案に至るまで畳の上における道具の配置は
陰陽五行説に基づく曲尺割(かねわり)の法則が基本であるとされています
かま 湯を沸かす容器で風炉や炉で五徳の上に載せて使用します
何種類かの形に分類され、見所も決められています
釜は真形釜(しんなりがま)が基本とされますが、
季節ごとに、炉用、風呂用つり釜なども造られるようになりました
古くは芦屋、天命などが有名です
かみかましき紙釜敷 初炭点前で、釜を五徳から上げて畳に置くときの敷物です
檀紙や鳥の子紙、美濃紙などを約30枚程度重ねて四つ折りしたものです
きゃくつき客付 点前をするときの居前より斜め方向の客側の位置です
(勝手付ご参照)
拝見の道具を出すときに向く方向の位置です)
きにんだたみ貴人畳 茶室の床前の畳を指します
通常、貴人畳は使用されませんが、お客様の人数などにより
正客が座る場合があります
きれじ裂地 古くから伝わる布で金襴や銀欄、緞子などの重厚な布地が多く
茶器を包む袋や古帛紗、掛け軸などの表装などに使われます
くちきり口切の茶事 口切の茶事は茶の湯の世界では最大の節目で、いわばお茶の正月といえます
新茶の入った茶壷が床の上に置かれ、その茶壷の口を切ることから口切の茶事といわれます
くにやき国焼き 茶碗の種類はその産地により唐物と和物に分類されます
更に和物は楽焼・京焼き・お庭焼き・国焼きと分類されます
国焼きは、近畿地方(赤膚焼きなど)、中部地方(瀬戸焼など)、
中国地方(萩焼など)、九州地方(唐津焼など)です
くろもじ黒文字 楊枝(ようじ)のようなもので、黒文字(楠木科)という木の枝を削って作ることから
この名称がつけられました
こうえつしちしゅ光悦七種 本阿弥光悦作の代表的な茶碗で、
不二山、雪峰、障子、鉄壁、毘沙門堂、雪片、七里を指します
(加賀光悦、雨雲、時雨、紙屋、鉄壁、有明、喰違ともいわれます)
また光悦十作は、
黒光悦、加賀光悦、喰違、障子、鉄壁、有明、雪片、不二山、ヘゲメ、毘沙門堂を指します
ことぼし小燈 灯かりの種類です
短檠(たんけい):灯火具の一です。本来は丈の低い灯台のことです
一般には油皿が柱の中途につき、柱立の台を箱形につくったもので茶席の夜会に多く用いられます
小燈(ことぼし):室内携帯用の小形の蝋燭立て。多く柄がついています。小灯。手とぼし。
こならい小習十六ケ条 裏千家における習い物の一つです
貴人点、貴人清次、茶筅荘、茶碗荘、茶入荘、茶杓荘、長緒茶入、重茶碗、
包帛紗、壷荘、炭所望、花所望、入子点、盆香合、軸荘、大津袋を指します
(師匠の免許を必要とする最初に習得する点前の技法です)
こぼり
えんしゅう
小堀遠州 はじめは秀吉の弟秀長に仕えましたが秀長没後秀吉に仕えるようになり、
後に徳川将軍家茶道師範となりました
武家茶道と公家的茶道の融合を図りました
古田織部の門下で遠州流茶道の祖
こもがいこもがい形茶碗 茶碗の形状の一つです
一般に使用される円筒型の湯飲み茶碗で飲み口の部分がラッパ状に外側に反った物をいいます
こんにちあん今日庵 今日庵又隠(ゆういん)
席名の由来は、宗旦が再度の隠居に際して新たに造った庵を、
また隠居するという意味から命名したことによります
萱葺の南面入母屋造りで、ことに採光のための庇の突上げ窓の様式など、四畳半草庵の茶室として、
今日庵と並び裏千家の代表的な茶室とされています。
躙り口周辺の豆を撒いたような配石(豆まき石)も宗旦の創意と伝えられています





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