茶道物知り資料

ひらがな言葉解説
なかおき中置 十月に行われる点前です
風炉の季節から11月には炉へ切り替わりますが、その切り替えの直前に行われます
特長は風炉を畳の中央に据えます
水指は細長いものを使用し勝手付のほうへ配置します
ながのし長熨斗 アワビをたたいて伸ばしたもので、のしあわびが由来です
現在では贈り物に対する祝意を表します
長熨斗の項ご参照
なつめ 薄茶を入れる容器です
その形がナツメの実に似ているところからこの名称がついたようです
多くの薄茶席で棗が使用されます
ならいごと
じゅうさんかじょう
習事十三ケ条 表千家のおける点前の技法です
軸飾り、壷飾り、茶杓飾り、茶入飾り、茶碗飾り、台飾り、
茶筅飾り、盆香合、組合点、仕組点、長緒、花所望、炭所望を指します
師匠の免許を必要とする習い事のうち、最初に習得するものです
にじゅうぎり二重切り 竹の花入れです
窓口を上下二箇所切り込んである花入れです(一重切りご参照)
上には水を張り、下に花を生けます
にちにちこれ
こうじつ
日々是好日 人の都合に関係なく時は確実に流れています
「日」というのは時の流れの単位ですが、人の身勝手な?都合により良い日とか悪い日とか呼ばれてしまいます
私たちは兎にも角にも日々生きて行くわけですから、
どうすれば来る日も来る日も人生最良の日だと感じることができるのでしょうか
人の心は際限なく広がる宇宙のようなものです
広大な心の宇宙には、108個の煩悩という惑星が浮かんでいます
広大な宇宙から見れば実にちっぽけな惑星なのですが、日々宇宙全体の覇権をもくろみ戦いが行われています
困ったことに宇宙全体の防衛システムが脆弱(ぜいじゃく)なために、このちっぽけな惑星に支配されがちなのです
これが"囚われ"とか"執着"とか言われる正体です
ちっぽけな惑星に心全体が支配されることなく、客観的に惑星の動きを観察できるようになれば
喜怒哀楽をそれぞれに愉しめることになります
そしてはじめて「日々是好日」が実感されるのではと思います
にじりぐち躙り口 茶室独特の客用の入口です
茶事におきましては何も持たずに身一つで茶室に入るのが約束です
武士・大名でしたら大刀を、僧侶でしたら大袈裟を、
女性でしたら装飾品を身からはずさないと通れないよう狭くし
身分や男女の分別を超越した、
ただ茶の湯の客人として等しくおもてなしするというのが「お茶の精神」です
汝狭き門より入りて天国に入らん。地上の別天地に心してにじり入る。
その昔、武士は、刀をここで外し何人も平等に地上の別世界に入る心がまえをした・・・・と申します
大きさは高さ二尺二寸、幅二尺一寸ほどです。
にほん
さんめいせき
日本三名席日本三名席といわれる茶室があります
  1. 愛知県犬山市 「有楽苑(うらくえん)」内「如庵(じょあん)
  2. 京都府乙訓郡大山崎 「妙喜庵」の「待庵(たいあん)
  3. 京都府 大徳寺龍光院 「蜜庵」
茶室の項ご参照
にほん
ろっこよう
日本六古窯
中世の六古窯で、土師器(はじき)・須恵器(すえき)・瓷器(じき:かめ)のいずれかの流れに属しています
信楽(しがらき)
備前(びぜん)
越前(えちぜん)
瀬戸(せと)
丹波(たんば)
常滑(とこなめ)

焼きものの項ご参照
のだて野点
ののむらにんせい野々村仁清 野々村仁清は丹波の出身です(江戸初期の陶工)
生没年未詳。
通称、清右衛門。京都御室(おむろ)の仁和寺(にんなじ)門前に窯を築いた
京都御室仁和寺門前の御室焼を指導し,京焼色絵陶器の完成者として名高く
茶壷に多くの優品を残しています
狩野派風の影響を受け継いでいます






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