茶道物知り資料

ふりがな言葉解説
はいけん拝見 亭主側が用意したいろいろな道具を客が礼を尽くして見ることです
点前の中で茶碗や茶杓などを、客が拝見を乞うた場合、拝見した後にその銘や作を尋ねるのが約束です
はいゆう灰釉 釉薬の原料に用いられる灰の種類はたくさんあります
昔から使われてきた灰には次のようなものがあります
柞灰(いすばい)楢灰(ならばい)栗皮灰(くりかわばい)
樫灰(かしばい)欅灰(けやきばい)松灰(まつばい)
竹皮灰(たけがわばい)藁灰(わらばい)土灰(どばい)
籾灰(もみばい)紺屋灰(こんやばい)

灰釉は酸化、還元どちらの焼成でも用いられます
焼成時間は窯の性質により変わりますが、時間を掛けることで発砲(空気の泡のようなもの)の防止になります
はこがき箱書 道具を収納する箱に直接その銘や作者などが記されていることを指します
作者自身が書く場合もありますが、持ち主や権威のある方に書いていただく場合も有ります
(箱の蓋裏に記入する場合がほとんどです)
はたぞりちゃわん端反茶碗茶碗の部位と名称の項ご参照
はつがま初釜 新年を寿ぎ大福茶を皆で祝います
家元ではそれぞれに初釜の行事が催されます
また、お茶のお稽古場でも、先生が生徒さんたちを招き、新年のお祝いなどします
茶室の床の間には新年らしく、結び柳丸山宝長熨斗(ながのしなどの床飾りをします
初釜には島台茶碗が好まれます
島台茶碗とは大小二つの茶碗を重ねたもので、内側は金銀箔が張られたものが多いようです
はっさく八朔 八朔(はっさく)とは旧暦8月朔日(ツイタチ)のことでこの日、贈答をして祝う習俗があります
茶行事としては、三千家とゆかりのある職家の方々が正装で当家へご挨拶回りをします
この時期に灰の手入れをします
はっすん八寸 茶事で初座の懐石において酒の肴として出される海の物と山の物の二種の珍味のことを指します
この珍味が八寸角の杉のお盆に載せて出すために付いた名です
これを亭主が客一人一人に盛り渡し杯のやりとりをします
これを千鳥の杯と言いいます
はつふろ初風炉 お茶の行事の中でも、大きな節目となるものです
これまで使用していた炉を閉じて風炉に変わります
風炉には大別しますと前欠き風炉タイプと眉風炉タイプがあります
季節によって二つのタイプの風炉を使い分けています
猛暑時期には眉風炉を使用しますが、これはお客様に風炉の熱を感じさせないようにとの心遣いです
はないれ花入れ 床の間に花を生けるときの器です
床の間に置くもの、柱に掛けるもの、天井から吊すものなどがあります
床の間に置く場合は花入れの下に薄板を敷きます
薄板ご参照
はぶた葉蓋 夏におこなう点前です
水指の蓋に大きな葉っぱを使用します
梶の葉、桐、アジサイ蓮や蕗などを用います
はぼうき羽箒炭点前で炉縁や風炉を掃くときに用いる羽根のことです
はなだしょうじ濱田庄司 (1894−1978)
1955年第1回無形文化財保持者に指定されました。
1968年文化勲章受賞。
民芸運動を推進した陶芸家です
「京都で道をみつけ、英国で始まり、沖縄で学び、益子で育った」と書き残しました。
バーナードリーチバーナードリーチ 英国人バーナード・リーチ氏は六代目尾形乾山に師事し、
奥伝を授けられ大正5年当地白樺派同人柳宗悦邸に窯をつくり作陶をはじめられた
『私は東洋と西洋の結婚を夢見続けて来た。はるか悠久の彼方から聖童の声を聞いた。
それはいつの日かいつの日か』
バーナード・リーチ碑は手賀沼公園にあります
はんとう半東亭主を東と呼び、亭主の助手を務める人を半東と呼びます
ひがし干菓子 落雁などの乾燥している菓子類です
一般的に干菓子は薄茶に、生菓子は濃茶に用いられます
ひしゃく柄杓 竹製のもので水やお湯を注す道具です
風炉の場合の柄杓の扱いには独特な手の動きがあります
これは弓道から来ていると云われています
ひらじゃわん平茶碗茶碗の型と部位の名称ご参照
ふくさ帛紗 点前中に道具(薄茶器や棗、茶杓)の清めに用いる布です
男用と女用があります
茶事の間、亭主側はこれを腰や帯にさげておくのが約束です
ふくだゆうたろう福田裕太郎 月夜野町の上越新幹線工事現場から排出された削除土。
波佐見焼の産地・長崎県で生まれ育った二代福田祐太郎は、この土、この土地で月夜野焼を創始しました。
赤い発色の銅紅釉辰砂と緑青(りょくしょう)のような肌合いを出す青銅釉焼成が月夜野焼の特徴です。
ふしんあん不審庵 表千家を代表する茶室です
平三畳台目で茶道口は、点前座の正面にあり、給仕口は床の脇あります
ふたおき蓋置 釜の蓋を仮置きするための道具です
竹の蓋置きを使用する場合、風炉の季節は節のところから切って使います
炉の季節はは節を中程にして切ったものを使うのが約束です
ふるたおりべ古田織部 1546〜1615
利休七哲の一人です
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、秀忠に仕えた武将・茶人です
利休の「侘び」を継承しながら、自由な茶の湯「織部好み」といわれる流儀を創りました
秀吉の時代に山城国西ヶ岡城主となりましたが大阪夏の陣後謀反の疑いで自害しました
ふろ風炉 風炉の種類(湯を沸かす道具)

土風炉 色紙風炉:低い風炉の口が四角に切ってあり、その口の形が色紙形
紹鴎風炉:眉風炉
四方風炉:角形軸足で火口も角形に切ってある
透木風炉:火鉢形で透木を用いる
箪瓢風炉:瓢箪の逆さまの形で口は浅く道安に切ってある
道安風炉:千道安好で火口のくりが大きく、腰の張った風炉
面取風炉:道安風炉の上縁の角を大きく面取りしたもの 
紅鉢風炉:火口を半円形に切った摺り鉢形
鳳凰風炉:胴に鳳凰の浮き文があり眉風炉形       
唐銅風炉 朝鮮風炉:肩が張って長い乳足の風炉    
鬼面風炉:中国より渡来した最も古い形で鐶付きが鬼面
琉球風炉:撫で肩で足が短い乳足の風炉    
鳳凰風炉: 鳳凰風炉と擂座富士釜があります
鉄風炉 鉄風炉は腐食で口縁部や甑等が欠け落ちることが多かったが、
茶人はそこ風情を見出して、そのまま使うことで「破れ風炉」あるいは「欠け」「やつれ」と称して、
名残の茶席等で侘として好まれ、その後最初から欠け風炉として造られるようになった
大きな鬼面風炉の姿が多い
板風炉 周囲を板で囲んで内側を炉と同じように壁を塗りつけたもの
中の灰は炉灰を使って、名残の茶席等で使用される
陶磁器風炉
ふろさき風炉先 貴人畳と道具畳を仕切る屏風です
通常、小間では使用しません
ベンガラベンガラ 粉末アルミニウムと酸化鉄(V)
(ベンガラ)の混合する割合は、アルミニウム:酸化鉄(V)=10g:13gぐらい





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